ねこさまと暮らす 〜そらのこと〜

店主二人はねこ依存症です。

男店主はかつては犬派でしたが、ある一匹のねこさまと出会ってから猫の下僕になりました(笑)

その猫の名前は”そら”

里親募集で出会った、立ち耳スコティッシュの男の子です。

女店主に無理やり連れていかれたお見合いの場。
面会するなり、男店主の足下に身体を擦り付け、ごろごろと喉を鳴らす丸顔の猫。

「ぼくを連れて帰ってくれ〜頼んます!!」

無垢なまあるい目がそう訴えている気がして、その場で引き取ることに決めました。

思いがけずはじまった”ねこさま”との暮らし。
だけど楽しいことばかりでありませんでした。。。

生まれつき身体が弱く、先天的な内臓疾患もあり、家に来てからは病院通いの日々。
本人が一番しんどくて辛かったと思いますが、検診してくれる先生にもごろごろと喉を鳴らして愛嬌をふりまくコでした(笑)

何度か危機的な状況を乗り越えてくれて、身体も大きくなり(それでも小柄やったけど)、背の高い本棚の上にもジャンプ出来るほど元気に成長してくれました。

いつも店主二人の後ろをついて歩き、二人揃ってないと不機嫌になって大きな声で文句を垂れる。
仕事中は大好きな本棚の上から二人を見下ろし、現場監督気取り。
水を飲むときはなぜか手を使い、周りを水浸しにしてめっちゃ得意げな顔(笑)

もう大丈夫やわと安心した矢先、突然の別れが待っていました。

生まれつき弱かった腎臓が限界に達し、2週間つきっきりの看病も報われず、、、
2011年の夏、そらは虹の橋を渡りました。

家に来て4年とちょっと、4歳8ヶ月でした。
最期は二人の手の中で安らな顔で逝ってくれたのが何よりの救いでした。

この「場所」をはじめるときに、感謝の気持ちを込めて「So-Ra」という名前をもらうことにしました。

そらが私たちの側に居たときのように、日常で「そら」と口にできること。
幸せなことだなぁと思います。

この場所で過ごす瞬間が、私たちがそらと過ごした日々のように、誰かの記憶の中で大切な時間となりますように。

まだまだ力足らずだけど、時間をかけて、So-Raという場所を育てていきたいと思っています。
 

2014-05-22 | Posted in 日々のこと、So-Raの根っこ |Tag: , , , , Comments Closed 

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