私たちの生み出す作品には何の価値もない、からはじめてみる
この一年、たくさんの作家さんとお話しして気がついたことを、自身の備忘録も兼ねて少しづつ書いてます。
たくさんの作家さんと、その作品に触れて、店主が強く思ったことは、、、
「私たちの生み出す作品には何の価値もない」からはじめなければいけないってこと。
すいません、突然の問題発言お許しください、、、（汗）
So-Ra店主は、どんな人にも、その人しか表現できない、達成できない価値があると思っています。
これが大前提、どんな人にも必ず素晴らしい価値が眠っている。
でも誰でも簡単に自己表現ができるようになった時代、純粋に素晴らしい作品を生み出しているだけではもう誰にも届かなくなっているのも事実だなと。
つまり、知ってもらうこと、伝える力が本当に大切になってきた。
その辺り、先日のブログにも書いた内容と被るのですが、どれだけ売れっ子になっても謙虚に作品のことを伝える努力を惜しまない人が、この先もずっと自分らしい表現を続けていけるのだと思っています。
この「伝えること」はギャラリーにとっても一番大切なこと。
常に作家さんと対話し、一緒に作品の価値を伝えることを考えていきたいと考えています。
【余談】
ヘンリー・ターガーって知ってますか。世界最長の小説「非現実の王国」の作者です。
彼は作品を誰にも見せることなく、81歳まで書き続け亡くなっています。
死の直前に、アーティストでもあった大家さんに作品が発見され、後にアウトサイダーアートの代表的な作家として評価されるようになります。
どれだけ素晴らしい作品であっても、誰かがその価値を伝えるまでは、決して評価されることはないんですよね。
