みんなが大好きな「穏やかな日常」の見つけ方

穏やかに暮らすために、僕らはきっと高い山に登らなきゃいけない。

富士山登ったことあります?

もちろん山頂まで。

男店主は小学校五年生のとき、親父に無理やり連れられて登らされました(笑)
30年以上経った今でも覚えてますよ、、、、もぅ滅茶苦茶しんどかったので。

下山後に足の裏の皮が一枚めくれましたからね、ペロッと。
でも、それよりもキツかったのが酸素ですよ酸素!!
山頂付近の酸素が本当に薄いのなんのって。

今はどうか知りませんが、当時は酸素の入ったビニール袋を8合目くらいで買うんです。
その酸素を親父と分け合って、肩で息をしながら、とぼとぼと山頂を目指す。

でも、山頂で生まれ初めて拝んだご来光、、、、
あれは11歳の男店主の心に今でもはっきりと焼き付いてます。
それから山頂でいただいた豚汁、薄味で肉のカスしか入ってないやつ(笑)が、もう涙がでるくらい美味しかった!
それで、身体の疲れも吹っ飛んで、心も穏やかになって、なんとも言えない幸福感に包まれたのを覚えてます。

でね、こないだ作家さんたちと話してて、ふと思ったんですけど、、
ほら、僕も貴方も、みんなが大好きな「穏やかな日常」ってやつ。
あれって富士山の山頂で拝む御来光や、薄味の豚汁のようなもんじゃないかって。

苦労して、やっと山頂までたどり着いた者だけが感じることの出来るご褒美。
そのご褒美も、世界のどこからでも拝む事の出来る日の出と、お粗末な豚汁。
そんな日常の中に当たり前にあるものを幸せだと感じるために、わざわざしんどいことに僕らは挑む訳です。

だから、穏やかな日常は確かにあるよね。
それは本当に険しい道を選んだ人だけが、日々の中で束の間 感じることの出来るご褒美みたいなものだよ、きっと。

 

2015-08-27 | Posted in 日々のこと、So-Raの根っこ |Tag: Comments Closed 

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