3人の写真家へのインタビュー、28日(土)は交流会があります!

28日より、3人の写真家による展示「光と影のすくい方」後半がはじまります。

☞28日(土)17時より交流パーティーを開催します。
参加費500円で南田辺 fudanさんのサンドイッチ&軽食と一杯振る舞いの飲み物をご用意しています!!
ゆる〜く開催していますので、どなた様もお気軽にご参加くださいね。

この日は会期中で唯一、佐藤柊さん、大山幸路さん、paoさんが揃って在廊してくださる予定です◎
3人の写真家とお話しすることで、写真の楽しみ方がほんの少し変わるかもしれませんよ。

 

3人の写真家への質問、アナログ写真の魅力、表現すること面白さについて

展示前に、So-Ra店主から写真家のお三方にアンケートをお送りしました。
アナログ写真の魅力、表現すること面白さについて、それぞれの言葉で回答してくださっています。

vol.1 pao「自分のフィルターを通して見た世界を共有して作品を観てくれた人の心が動いた瞬間が一番嬉しい」

Q:簡単に自己紹介をお願いします
主にフィルム写真で展示活動をしています、paoと申します。
秋ごろに参加していた写真グループから飛び出し、現在はマイペースに撮影しています。

Q:なぜ今もアナログ写真を撮っているのでしょう?
大きくは2つの理由からです。
フィルムもいいし、デジタルもいい、というのが僕の考え方です。
スマートフォンのカメラだって立派なカメラです。
それでもフィルムで撮るのは、1つは自分の想いを乗せやすいような気がしているから。
もう1つはデジタルカメラは文句なしにきれいに写りますが僕にはちょっときれい過ぎて。
フィルム写真の優しい風合いが自分の作品との相性がいいというのが大きいです。

Q:あなたのいつも使っている写真器材を教えてください
PetriV6という、古いフィルム一眼です。
四天王寺の骨董市で一目ぼれし、購入しました。
調べてみるとちょっと変わったカメラでしたが今ではよき相棒です。
あとは、フィルムのトイカメラがいくつかあります。
気を抜いて撮る時に重宝してます。

Q:写真を撮り、それを作品として表現することの面白さって何でしょう
人の数だけ見ている物、一コマの切り取り方があって本当に千差万別です。
一コマの中に自分の考えていることを込めることが出来るのはなんとも言えない面白さがあります。
写真には「そこに在る物」しか写らない。
自分のフィルターを通して見た世界を共有して作品を観てくれた人の心が動いた瞬間が一番嬉しいです。

Q:素敵な写真を撮るコツみたいなものをコッソリ教えてください
素敵な写真を撮るコツ・・・難しいですね笑
撮り方はお答えできないですが、自分が思う「素敵」の見つけ方を教えますね。
僕の場合は、全て文字にしてみました。
自分の写真を集めて箇条書きにしました
「○○なところが好き」とか
「ここが○○でかっこよかったから撮ったな」とか。
逆に「ここが○○だからこの写真は選ばなかったんだな」などなど。
そのプロセスを経てから、自分ってこういうものを撮りたいんだと
それまでぼんやりしていた考えの輪郭がはっきりと浮き上がりました。
自分だけの「素敵」ぜひ見つけてくださいね。

Q:最後に今回の写真展の見所を、はじめましての皆さんに紹介してください
写真を撮る上で欠かすことの出来ない光と影。
光の当る部分、そこから生まれる影の部分。
光を知ることで感じる影の深さ
影が持つ闇を知るからこそ感じる光の温かさ。
どこにでも溢れている光と影。
3人の作家による光と影のすくい方をお楽しみくださいませ。

 

vol.2 佐藤柊「この作品が私に語りかけているものは何かをより強く意識する」

Q:簡単に自己紹介をお願いします
佐藤 柊です。 風景、街並み、動植物、影などを中心に撮影しています。
名前に込められた「柊ぐ(ひいらぐ)」という言葉が、ひりひり痛むという意味を持つように、生きる上で当たり前に訪れる痛みや焦燥感に対して向き合い、作品を通じて昇華する事を製作のメインテーマとしています。

Q:なぜ今もアナログ写真を撮っているのでしょう?
私はあまり機材に拘りを持っていない方なので、「新しい友達ができた!」といった気軽な感覚でアナログカメラを使い出しました。
アナログカメラは機材によっての個性がより色濃く出る分、驚きがあって楽しいですね。

Q:あなたのいつも使っている写真機材を教えてください
フィルムカメラでは、 OLYMPUS μ-II、vivitar ultra wide&slim、HOLGA120FN、lomokinoなどをよく持ち歩いています。あとは最近nikonF2を入手したので、新たに撮りはじめています。
デジタルでは、Canon 7D、 VISTAQUEST VQ1015 ENTRYなど。スマートフォンでの作品も発表したりもしています。

Q:写真を撮り、それを作品として表現することの面白さって何でしょう
私自身、本格的に写真を撮り出してから数年間は、自分でただ眺めて楽しむだけでした。
けれど、展示をするようになってからは「何故それに惹かれるのか」「この作品が私に語りかけているものは何か」をより強く意識するようになりました。

それは自身が立っている位置や感情を探る行為でもありますし、それを知ることは、回りにある世界との距離を知ることと同意義だと思います。

Q:素敵な写真を撮るコツみたいなものをコッソリ教えてください
“撮りたい”と感じた瞬間の衝動をなるべく抑えてしまわないこと。
上手く撮ろうとしないこと。
思っていた機材がなかったり、入っているフィルム感度が低かったりなど……いつでも万全で居られる訳ではないですが、失敗覚悟でシャッターを切るでも、携帯で撮るでも、コンビニへ写るンですを買いに走るでもいいから、撮れる方法があるなら、とりあえず試すようにしています。

想定していた写りでなくても、出来上がった写真には、案外、素敵な魔法がかかっていたりするものです。

Q:最後に今回の写真展の見所を、はじめましての皆さんに紹介してください
普段は写真を中心としたギャラリーで展示をしていますが、いつもと違う環境であるからこそ、「So-Raさんでしか出来ない展示をしたい」という思いで今回の展示に臨んでいます。

展示方法にもちょっと工夫を凝らしてますので、普段はあまり写真作品などに馴染みがない人でも、楽しんでいただける展示にしたいです!

 

vol.3 大山幸路「今目の前にあるものを写真に閉じ込めて、だれに見せたいか」

Q:簡単に自己紹介をお願いします
大山幸路(おおやまさちろ)と申します。
写真で作品を作り、展示をしています。
愛知県民ですが、活動の中心は大阪・滋賀などです。

Q:なぜ今もアナログ写真を撮っているのでしょう?
フィルムで撮った写真が、自分の作品作りにより向いていることが多いと感じるからです。
あと、道具としてフィルムカメラが好きというのもあります。

Q:あなたのいつも使っている写真器材を教えてください
全て挙げることは不可能です…
・Bolsey C
・Leica ㈽C+Summitar 2/50
・HOLGA類
以上3つがこの1週間で最も使った機材です。

そのほかよく使うものは
その他トイカメいろいろ
トイデジいろいろ
クラカメいろいろ
デジタル機もいろいろ

Q:写真を撮り、それを作品として表現することの面白さって何でしょう
面白さというより、やらないと死んでしまうからやっています。精神の死です。
写真を撮り、作品を作り、展示をして、お客さんの目に触れていただく、そこまでやって、自分が生きていると感じることができるので。

Q:素敵な写真を撮るコツみたいなものをコッソリ教えてください
コツというか、今目の前にあるものを写真に閉じ込めて、だれに見せたいか、を考えると幸せかもしれませんね。

Q:最後に今回の写真展の見所を、はじめましての皆さんに紹介してください
見どころは、So-Raさんのステキ空間と3人のまるで異なる方向性が一体どんな時間を生み出すのか、だと思います。
そこにお客さんが加わって、どんな化学反応を起こすのか。
ぜひ皆様ご自身の目でお確かめください。

 

2017-01-26 | Posted in 対談(展示作家の声) |Tag: , , , Comments Closed 

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