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独自の創作をつづける由上恒美さんの陶作品の世界
由上恒美さんの陶展、賑やかにはじまっています。
由上さんにとっても、So-Raにとっても、この一年の集大成となる展示です。
素敵なゲストの皆さんが参加して下さり、由上さんと店主二人も楽しんでいます。
年の瀬の忙しい時期ですが、是非、大正長屋へ遊びにいらして下さいね。
今回の展示作品の数々を、過去の記事から抜粋して紹介します。
由上恒美さんのこと
由上恒美さんは陶刻家として独自の創作をつづけています。
関西外国語大学を卒業後、社会人を経て、京都造形芸術大学の通信教育で陶芸を学び、2010年より本格的に作家活動をはじめられました。由上さんの作品は、どれも自然や動物からインスピレーションを受け作られています。その作品の特徴は手で包みこんだときの、なんとも心地よい感触。少しざらっとした表面の手ざわりが、柔らかな曲線と相まって、手にしたとき、大地に触れたような温かな気持ちになります。この手触りは釉薬を使わず、土の粒子を重ねていく”テラシジラタ”というヨーロッパの技法を基にした、由上さんならではの表現です。
毎日つかいたくなるシンプルな器たち
由上さんのつくる器はどれもシンプルで、柔らかいフォルムが特徴です。
どの器も使い心地がよく、日々の暮らしに欠かせなくなるような作品ばかりです。
たくさんのデザイン、サイズが揃っているので、そのほんの一部を紹介、、、
お料理を引き立たせてくれそうな平皿は4つのサイズがあります。
程よく淵があるデザインで、パスタソースなども溢れにくくなっています。
シンプルなスープボウルは店主も愛用しているお気に入りの作品です。
カフェオレボウルとしてもちょうど良いサイズ感ですよ。
由上さんの作品で迷われたら、先ずはこのマグカップをオススメします。
コーヒーや紅茶、デザートカップなど、ティータイムに幅広く活躍してくれます。
プレゼントにも人気の高い作品です。
植物とも相性の良い存在感のある花器
こちらの一輪挿しは「地球」と名付けられた作品です。
由上さんと、So-Ra店主との何気ない会話がシンクロして生まれました。
シンプルだけど、とても存在感のある一輪挿しで人気のある作品です。
造園のniwa qさんに、苔などの植物と由上さんの陶作品をコーディネートしてもらいました。
由上さんの器に、苔や植物たちが本当に良く馴染んでいます◎
空を切りとった、柔らかいフォルムが魅力的な動物たち
空を動物のカタチに切りとった、由上さん独自の表現世界。
シマフクロウは今回の展示DMにもなった存在感のある作品です。
部屋の片隅で、悪いものを寄せ付けないよう監視してくれそうですね。
このシマフクロウだけでなく、由上さんの立体作品は絶滅危惧種をモチーフにされることが多いのも特徴です。由上さんの、命あるものへのやさしい眼差しを感じる作品たちです。
今回の個展ではちいさな立体作品も数多く制作されています。
鳥、猫、犬、モモンガなど、、、お気に入りのコを見つけてくださいね。
雫をモチーフにした陶のアクセサリー
◤ 由上恒美・ピアス&イヤリング / 1,080〜1,190円(片耳)
雫をモチーフにした、彩りもきれいなピアスとイヤリングです。
ひとつひとつカタチも大きさも異なります。
片耳用ですが、もちろん両耳で揃えてもらっても◎
展示中も着物での在廊が多い由上さんの帯留めです。
同じデザインでブローチもありますよ。
他にも紹介しきれないほど、たくさんの作品が並んでいます。
由上さんの全日在廊して下さいますので、作品のこと色々聞いてみてくださいね。
美味しい焼き菓子やシュトーレン、自家焙煎のコーヒーなども届きます!!
どういう人と一緒に仕事をするのが面白いか
今年はずいぶんたくさんの人と仕事をしました。
So-Raで展示をして下さる作家さんや、写真のお仕事などで毎週、たくさんの人と打ち合わせを繰り返していました。
打ち合わせの段階で、このお仕事は面白くなるな、きっと上手くいくなっていうのが大体分かります。
やっぱり、お話していて楽しいと感じる人とは、それだけでよいお仕事になりそうな気がしてきます。
お話していて楽しいと感じるのは、こころがやわらかい人ですね。
それと相違点ばかりを探すのではなく、共感できるポイントを探れる人。
そういう人との打ち合わせは、いつも楽しい方向に話が転がっていきます。
逆にはなから結論が決まっていたり、自分を変えようとしない人との対話は、こちらの心も疲れてしまいます。
それでも何とか面白い仕事になるよう最善の努力は尽くしますけどね。
一緒に仕事をしていて面白い人は、「自分が変わることをおそれない人」。
So-Ra店主もいつもそうありたいと心がけています。
自分が変わることは何よりの楽しみだと思うんですよね。
大正長屋で苔の美しさに癒される
由上さんの陶展ですっかり人気者になった造園のniwa qさんとのコラボ作品。
苔などの植物と、由上さんの陶作品をコーディネートしてもらってます。
今回の展示がはじまるまで、苔ってあんまり興味がなかったですよね。
「暗くてジメジメした場所を好む植物」ってイメージでした。
でも今回の由上さんの展示でじっと眺めていて、その繊細な美しさにやられました。
こちらの由上さんの陶器は雲イメージした作品。
このちいさな器に収まった苔の佇まいがまたカワイイのですよ。。
ワークデスクに飾るだけで、癒しの時間を演出してくれそうですね◎
こちらは苔とツワブキという名の植物を寄せ植えしてます。
So-Ra店主のお気に入りのコでしたが、嫁ぎ先がすぐに決まりました。
嬉しいけど、ちょっと寂しい、、、、
苔は全ての緑色植物の祖先といわれおり、水中で進化した緑藻植物が約4億年以上前に地上に上陸して、今日まで多様な進化を遂げてきたものと考えられているそうです。(勉強しました。)見かけによらず生命力があり、お世話は乾燥しないように霧吹きで水をやるだけで大丈夫だそうですよ。
来春には、由上さんとniwa qさんのコラボ展示を企画してます。
もう素敵な展示になる予感しかないので、期待して待っていてください。
尚、今回紹介した苔作品はすべて展示終了後のお渡しとなっています。
まだ少しだけ嫁ぎ先が決まってないコたちもいますよ。
大正長屋で苔の美しさに癒されてくださいね。